「保育士を辞めて転職したいけど、どんな仕事が向いているか分からない」
そう悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
保育士は体力的・精神的に消耗しやすい職種であり、厚生労働省の調査によると**保育士の離職率は約10%**と決して低くありません。将来に不安を感じたり、待遇の改善を求めて転職を検討するのはごく自然なことです。
ただ、「保育士の経験しかない自分が転職できるのか」という不安もあるでしょう。安心してください。保育士として培ったコミュニケーション能力・マルチタスク処理・忍耐力・観察力は、多くの職種で高く評価されるスキルです。
この記事では、保育士からの転職先を保育関連12選+異業種13選の合計25選にわたって解説します。年代別のおすすめや転職を成功させるポイントも紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
保育士から転職する前に確認すること
転職活動を始める前に、まず自分が何に不満を感じているのかを整理することが大切です。
「保育士という職業が嫌」なのか「今の職場が嫌」なのか
転職を考える前に、この2つを区別してください。
- 今の職場の人間関係・待遇が嫌 → 同じ保育士として別の園に転職することで解決できる可能性が高い
- 保育士という仕事そのものに限界を感じている → 異業種への転職を真剣に検討する価値がある
もし「保育士の仕事は好きだけど職場環境が辛い」という場合は、保育士転職サイトを使って職場環境の良い園に転職するだけで状況が改善することも多いです。
保育士から転職するメリット・デメリット
メリット
- 体力的・精神的な消耗から解放される
- 給与・待遇が改善できる可能性がある(特に事務職・IT・営業)
- 新しいキャリアを築くチャンスになる
- 土日祝日休みなどライフスタイルが整いやすくなる
デメリット
- 未経験からのスタートになるため、最初は給与が下がることがある
- 保育士としての専門スキルが活かせないケースもある
- 転職先によっては「保育士の次はなぜこの仕事?」と面接で問われる
デメリットを最小化するには、保育士の経験を活かしやすい職種を選ぶことが重要です。
保育士の強みを整理しよう
保育士として働いてきた経験は、転職先でも十分に活かせます。自分の強みを正しく認識しておくことで、面接でのアピールがしやすくなります。
| 保育士として身についたスキル | 活かせる職種 |
|---|---|
| コミュニケーション能力(子ども・保護者・同僚との調整) | 接客・営業・人材・相談員 |
| マルチタスク処理(複数の子どもを同時に管理) | 事務・総務・医療クラーク |
| 忍耐力・感情のコントロール | 介護・接客・公務員 |
| 観察力・気づき(子どもの異変を察知する力) | 看護助手・介護・医療 |
| 企画・制作力(行事の企画・制作物) | 広報・ライター・SNS運用 |
| 保護者対応・クレーム処理 | 営業・接客・コンサルタント |
保育士からおすすめの転職先【保育関連12選】
まずは保育士の資格・経験を活かせる保育関連の職種から見ていきましょう。
1. 学童保育スタッフ(放課後児童支援員)
放課後に小学生を預かる学童保育所のスタッフです。保育士資格があれば放課後児童支援員の認定を受けやすく、即戦力として採用されやすい職種です。
保育園と比べると乳幼児の体力的な負担が少なく、勤務時間も午後からが中心のため、プライベートとの両立がしやすいのが特徴です。
- 給与目安:月収18〜25万円
- 必要資格:保育士資格(優遇)
- おすすめ度:★★★★★
2. 幼稚園教諭
幼稚園で働くためには幼稚園教諭免許が必要ですが、保育士資格を持っている場合は特例制度を使って短い研修で幼稚園教諭免許を取得できます。保育園よりも教育的な関わりが多く、カリキュラムに沿った活動が主体です。
- 給与目安:月収20〜28万円
- 必要資格:幼稚園教諭免許(特例制度あり)
- おすすめ度:★★★★☆
3. 認定こども園スタッフ
幼稚園と保育園が一体化した認定こども園は、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方を活かせる職場です。近年急速に増加しており、求人数も豊富です。
- 給与目安:月収20〜27万円
- 必要資格:保育士資格(必須)+幼稚園教諭免許(あれば優遇)
- おすすめ度:★★★★☆
4. ベビーシッター
個人のご家庭に訪問して乳幼児を保育する仕事です。保育士資格があれば信頼性が高く、時給2,000〜3,000円以上の案件も珍しくありません。フリーランスとして働くこともでき、副業からスタートすることも可能です。
- 給与目安:時給1,500〜3,000円
- 必要資格:保育士資格(強く優遇)
- おすすめ度:★★★★☆
5. 子育て支援センター職員
市区町村が運営する子育て支援センターで、在宅育児をしている保護者と子どものサポートをする仕事です。相談員として保護者の悩みに寄り添う役割が中心で、保育士の対人スキルが直接活かせます。
- 給与目安:月収18〜23万円(非常勤も多い)
- 必要資格:保育士資格(優遇)
- おすすめ度:★★★☆☆
6. 院内・企業内保育園
病院や企業が従業員向けに設置する保育施設です。小規模なため担当する子どもの人数が少なく、保護者が職員という安心感があります。給与は一般的な保育園より高めの傾向があります。
- 給与目安:月収22〜30万円
- 必要資格:保育士資格(必須)
- おすすめ度:★★★★☆
7. 保育ママ(家庭的保育者)
自宅で0〜2歳の乳幼児(最大3〜5人)を預かる仕事です。自分のペースで保育できる反面、自宅の一部を保育スペースとして使う必要があります。
- 給与目安:月収15〜22万円(自治体によって異なる)
- 必要資格:保育士資格(必須または優遇)
- おすすめ度:★★★☆☆
8. 幼児教室・ベビースイミング講師
英語教室・ピアノ教室・体操教室・スイミングスクールなど、子ども向けの習い事講師です。専門スキルに応じた仕事を選べます。保育士資格があれば安全管理の観点から採用されやすいです。
- 給与目安:月収18〜25万円(正社員)・時給1,200〜2,000円(パート)
- 必要資格:各分野の専門スキル
- おすすめ度:★★★☆☆
9. 写真スタジオスタッフ・カメラマン
七五三・入学式・誕生日などで子どもの写真を撮影するスタジオの仕事です。カメラマンとしての撮影技術がなくても、子どもを自然な笑顔にさせる保育士スキルが重宝されます。着替えのアシスタントや衣装担当からスタートするケースも多いです。
- 給与目安:月収18〜25万円
- 必要資格:特になし(保育士資格優遇)
- おすすめ度:★★★★☆
10. 塾講師(幼児・小学生対象)
未就学児や小学生を対象にした塾・教室の講師です。子どもへの指導経験がある保育士は教え方が上手いと評価されやすく、受験対策塾よりも学習習慣づくりを重視した教室に向いています。
- 給与目安:月収20〜28万円
- 必要資格:特になし(教職免許があれば優遇)
- おすすめ度:★★★☆☆
11. 子ども向け用品の販売・接客
ベビー用品店や子ども服売り場での販売スタッフです。保育士の専門知識(発達段階・安全基準など)を活かしたアドバイスができるため、顧客からの信頼が得やすいです。
- 給与目安:月収18〜23万円
- 必要資格:特になし
- おすすめ度:★★★☆☆
12. チャイルドマインダー
英国発祥の民間資格で、少人数(最大4人)の保育を自宅や訪問先で行う専門職です。保育士資格があれば資格取得研修が短縮でき、独立・開業の選択肢もあります。
- 給与目安:時給1,500〜2,500円
- 必要資格:チャイルドマインダー民間資格(保育士資格で短縮可)
- おすすめ度:★★★☆☆
保育士からおすすめの転職先【異業種13選】
保育士の経験・スキルを活かしながら、まったく新しいフィールドで活躍できる職種を13選紹介します。
13. 一般事務・医療事務
デスクワーク中心で体力的な負担が少ない事務職は、転職先として非常に人気があります。医療事務は保育園での書類作成・保護者対応の経験が活かせるうえ、医療機関の安定した職場環境が魅力です。
- 給与目安:月収18〜25万円
- 必要資格:医療事務検定(あれば優遇)
- 転職難易度:低〜中
- おすすめ度:★★★★★
14. 介護職・介護スタッフ
高齢化社会の進展により慢性的な人手不足が続く介護業界は、未経験でも採用されやすい職種です。人を気遣い、身の回りのサポートをするという点で保育士の仕事と共通点が多く、違和感なく働けます。介護福祉士などの資格取得支援をしている事業者も多いです。
- 給与目安:月収20〜28万円(資格手当あり)
- 必要資格:特になし(介護初任者研修あれば優遇)
- 転職難易度:低
- おすすめ度:★★★★☆
15. 営業職(教育教材・福祉用品・保険)
営業職と一口に言っても様々ですが、教育教材・福祉用品・生命保険など保育士の知識が活かせる分野の営業は特に向いています。保護者とのコミュニケーション経験が最大の武器になります。成果次第で収入アップも期待できます。
- 給与目安:月収22〜35万円(インセンティブ込み)
- 必要資格:特になし
- 転職難易度:低〜中
- おすすめ度:★★★★☆
16. 接客・ホテル・旅行業
人と接することが好きな保育士には、接客業も向いています。ホテルのフロントや旅行業は英語スキルがあればさらに活躍の幅が広がります。土日祝出勤が多い点は注意が必要ですが、保護者対応で鍛えたクレーム処理能力が即戦力になります。
- 給与目安:月収18〜27万円
- 必要資格:特になし(英語スキルあれば優遇)
- 転職難易度:低
- おすすめ度:★★★☆☆
17. Webライター・SNS運用(育児・保育系)
育児・子育て・保育に関する記事を書くWebライターや、育児アカウントのSNS運用代行は、保育士の専門知識が直接コンテンツになる仕事です。在宅勤務が可能なため、育児中の保育士にも向いています。最初は副業からスタートして、実績を作ってから本業にする方も増えています。
- 給与目安:月収15〜35万円(経験・実績による)
- 必要資格:特になし(ライティングスキル)
- 転職難易度:中
- おすすめ度:★★★★☆
18. IT・Webエンジニア(未経験可)
IT業界は慢性的な人材不足のため、未経験でも入りやすい職種の一つです。プログラミングスクールなどで3〜6ヶ月学べば、未経験採用の求人に応募できるレベルに達することができます。保育士からの転職は珍しいですが、論理的思考力・粘り強さが評価されるケースもあります。給与水準が保育士より大きく上がる可能性があります。
- 給与目安:月収25〜45万円(スキルによる)
- 必要資格:特になし(プログラミングスキル)
- 転職難易度:中〜高
- おすすめ度:★★★☆☆
19. 人材コーディネーター・キャリアアドバイザー
求職者と企業をマッチングする人材業界のコーディネーターです。保育士の転職支援を専門にするエージェントもあり、保育士としての現場経験が最大の強みになります。ヒアリング力・傾聴力が直接活かせる仕事です。
- 給与目安:月収22〜35万円(インセンティブ込み)
- 必要資格:特になし
- 転職難易度:中
- おすすめ度:★★★★☆
20. 看護助手・医療クラーク
医師や看護師のサポートをする看護助手、または受付・事務を担当する医療クラーク(医療事務)は、保育園での子どもの健康管理・嘔吐処理などの経験が活かせる職種です。医療機関は安定した雇用が特徴で、資格取得支援を行っている病院も多いです。
- 給与目安:月収18〜24万円
- 必要資格:特になし(医療クラーク検定あれば優遇)
- 転職難易度:低
- おすすめ度:★★★☆☆
21. 公務員(市区町村・児童相談所・保健センター)
保育士資格を活かして市役所の子育て支援課や保健センター、児童相談所などで働くルートがあります。地方公務員試験を受験する必要がありますが、合格すれば安定した雇用・充実した福利厚生が魅力です。30代前半までであれば年齢制限の範囲内で受験できるケースも多いです。
- 給与目安:月収20〜30万円(年功序列)
- 必要資格:公務員試験合格
- 転職難易度:高
- おすすめ度:★★★☆☆
22. 給食調理員・栄養士補助
保育園での給食管理の経験がある場合、給食調理員や栄養士補助として活躍できます。調理師免許や栄養士資格があればさらに選択肢が広がります。学校・病院・老人ホームなど働ける場所は幅広いです。
- 給与目安:月収17〜23万円
- 必要資格:調理師免許・栄養士資格(あれば優遇)
- 転職難易度:低
- おすすめ度:★★★☆☆
23. 保険会社・金融(窓口・相談員)
子育て世代に保険や資産形成の提案をする保険会社・銀行の窓口担当や相談員も、保育士向けの転職先として注目されています。保護者対応の経験と共感力が活かせます。FP(ファイナンシャルプランナー)資格を取得しながら働く方も多いです。
- 給与目安:月収20〜35万円(歩合込み)
- 必要資格:特になし(FP資格あれば優遇)
- 転職難易度:低〜中
- おすすめ度:★★★☆☆
24. テーマパーク・遊園地スタッフ
子どもと関わる仕事が好きで、元気に動き回ることが苦でない方には、テーマパークや遊園地のキャストという選択肢もあります。接客・安全管理・子どもの対応すべてが保育士の経験と重なります。シーズナルな求人が多い点は注意が必要です。
- 給与目安:月収18〜25万円
- 必要資格:特になし
- 転職難易度:低
- おすすめ度:★★★☆☆
25. 広報・PR・企画職
保育士として行事の企画・制作物(壁面装飾・おたより)を作ってきた経験は、企画職・広報職への転職に活かせます。特に子育て支援や福祉関連のNPO・企業では、現場経験者の採用ニーズが高まっています。
- 給与目安:月収22〜32万円
- 必要資格:特になし(デザインスキルがあれば優遇)
- 転職難易度:中〜高
- おすすめ度:★★★☆☆
年代別のおすすめ転職先
保育士からの転職は、年代によって有利な職種・戦略が異なります。
20代のおすすめ転職先
20代は未経験採用への間口が最も広い年代です。ポテンシャル採用を積極的に活用しましょう。
| おすすめ転職先 | 理由 |
|---|---|
| IT・Webエンジニア | 20代向け未経験採用が最も多い。スクール活用で半年で転職可能 |
| 営業職 | 成果次第で収入大幅アップ。体力がある20代向き |
| Webライター・SNS運用 | 副業からスタートしやすい。スキルが身に付けば独立も可 |
| 学童保育スタッフ | 保育士経験を活かしながら負担を軽減できる |
30代のおすすめ転職先
30代は保育士としての経験・実績が評価されやすい年代です。専門性を活かした転職が有利です。
| おすすめ転職先 | 理由 |
|---|---|
| 人材コーディネーター | 保育士採用専門のエージェントで重宝される |
| 医療事務・看護助手 | 安定職。子育てとの両立もしやすい |
| 保険・金融の相談員 | 保護者対応スキルが直結。FP資格で安定収入 |
| 院内・企業内保育園 | 保育士のまま待遇改善。土日休みの職場も多い |
40代以降のおすすめ転職先
40代以降は体力的な負担を減らしながら、これまでの経験を活かせる職種が向いています。
| おすすめ転職先 | 理由 |
|---|---|
| 子育て支援センター職員 | 非常勤でも可。経験豊富な保育士が重宝される |
| 給食調理員・栄養士補助 | 体力的負担が少なく、保育施設での経験が活かせる |
| 公務員(保健センター等) | 安定。年齢要件の確認は必要 |
| 事務職 | デスクワーク中心で長く続けやすい |
転職を成功させる5つのポイント
1. 保育士の強みを「言語化」する
「子どもと遊んでいただけ」ではなく、「30名の子どもの安全を管理しながら、個別の発達段階に合わせた保育計画を立案・実行してきた」という形で具体化することが大切です。
2. 転職先で何を実現したいかを明確にする
「給与を上げたい」「土日休みが欲しい」「体力的な消耗を減らしたい」など、優先順位をつけましょう。すべてを叶えようとすると選択肢が絞れません。
3. 資格・スキルを先に取得してから転職する場合は計画的に
IT系やFPなど、資格・スキルが必要な職種に転職したい場合は、在職中にスクールや通信教育を活用して準備することを推奨します。
4. 転職エージェントを活用する
保育士からの転職には、幅広い求人を持つ転職エージェントの活用が効果的です。特に異業種への転職は、エージェントのサポートがないと書類作成・面接対策が難しいことも多いです。
保育士からの異業種転職におすすめのエージェント
- doda:業界最大級の求人数。異業種転職サポートが充実
- リクルートエージェント:非公開求人多数。キャリアアドバイザーの質が高い
- マイナビ転職:20代・30代向けの求人が豊富
5. 在職中に転職活動を始める
保育士を辞めてから転職活動を始めると、経済的なプレッシャーから妥協してしまうことがあります。精神的に余裕があるうちに動き出すことが成功の鍵です。
まとめ:保育士の経験は必ず活かせる
この記事では保育士から転職するおすすめの転職先を25選紹介しました。
| カテゴリ | 特に転職しやすい職種 |
|---|---|
| 保育関連 | 学童保育スタッフ・ベビーシッター・院内保育園 |
| 異業種(体力軽減) | 一般事務・医療事務・看護助手 |
| 異業種(収入アップ) | 営業職・IT・人材コーディネーター |
| 異業種(在宅・柔軟) | Webライター・SNS運用 |
保育士として培った経験は、どの職種に転職しても必ず役立ちます。「保育士しかできない」という思い込みを捨て、自分の可能性を広げてみてください。
まずは転職エージェントに無料登録して、どんな求人があるか確認するところから始めるのがおすすめです。
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